歯周病を発生させる確率が高くなる危険因子についてご存知ですか?
CMなどで、歯周病菌が歯肉炎や歯周炎(歯槽膿漏)の原因になります!という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
実は、歯周病菌以外にも歯周病を発生させる確率を高めてしまう危険因子が存在します。
この危険因子を知ることはとても重要で、歯周病がどれだけご自身にとって身近な病気であるかを知るきっかけになると思います。ぜひ、最後までお読みください。
歯周病はどのような病気?知ってるようで実は知らない、歯周病という病気の概要を解説!
歯周病には多くの危険因子が存在しますが、大きく分けると、以下の3つに大別されます。
これだけ見ても、よくわからないと思います。これらの危険因子がどのように歯周病の発生や進行に関わるのかを詳しくご説明していきます。
歯周病菌は、歯周病の発症・進行に関与する細菌群です。
プラーク(歯垢)として歯面もしくは歯の根の表面にバイオフィルムと呼ばれる膜を形成して定着します。バイオフィルムは頑固で、うがいなどでは除去することができません。
バイオフィルムはシンクのヌメりをイメージしていただくとわかりやすいです。実はあのヌメリも細菌群が膜を形成して、頑固にこびりついたバイオフィルムです。
宿主因子というのは、局所的(口腔内)因子と全身因子に分けられます。それぞれについてご説明します。
上記の要因によって、プラークが蓄積しやすい状態になってしまいます。
食べ物が挟まり続けると細菌が増え、また歯茎に圧力がかかるため、炎症が強くなります。また、お口の中が乾くことで唾液の抗菌作用が働かず歯周病菌が活発に活動できるようになるため、炎症が強くなります。
歯周病を治療しているのに治らないと感じる方を検査してみると、咬合性外傷や歯ぎしり・食いしばりなどの「噛む」という行為が関係していることが意外にも多くあります。
特に、糖尿病と歯周病は相互に関連する病気として重要です。
心疾患と脳卒中と合わせて歯周病も糖尿病の合併症であることがわかっています。
歯周病はお口だけでなく全身疾患とも関係する?歯周病と全身疾患の関連性を解説!
など、生活に組み込まれているものが多くあります。
なかでも、喫煙は受動喫煙や電子タバコも全身の臓器に大きな影響を及ぼします。
歯周病に関しては、発症や進行に影響を与える最大のリスクファクターです。
この危険因子は、排除することができれば歯周病が発症する確率を減少させることができる要因の総称と定義されています。
ここで注意が必要なのは、現在歯周病に罹患している方は、治療を行ってから危険因子を排除しなければ歯周病の進行は止まりません。まずはご自身の状態を知るために歯科医院で検査を受け、ご自身の状態をきちんとご理解された上で治療及びメンテナンスを行うことが重要です。
その上で危険因子の排除を行うことができれば、あなたの大切な歯と全身の健康を守ることに繋がります。
大切なのは、検査を受けてご自身のお口のことをご自身が知ることです。歯周病の専門家がいる歯科医院を訪れてみましょう。
これを読めば、
歯周病がどのような病気なのかを知ることができます。